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[現役翻訳者と]毎日英文読解!-『怪物はささやく』第三回「代名詞の表現:They」を分かりやすく。

2020/05/25
 
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 略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。

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前回のまとめ

 おはようございます。ライターのK・T・エリーズです。今日はイギリスの濃厚な霧の中、早朝6時に車で夫を駅まで送って行きました。
 それはさておき、前回の「[現役翻訳者と]英書で毎日英文読解!-『怪物はささやく』第二回「 冠詞:aとtheの違いを分かりやすく簡単に。」のまとめをさっとやりましょう。

 a まだ文脈において紹介されていない1つのものに対して使う。
the 文脈において既に語られて/知られている明確な特定のものに対して使う。

 ところで、”the one”というのは、英語でよく聞く表現だと思います。恋人にも使われますし(「You are the one」など)、「それ欲しかったやつ!」(「That’s the one I wanted!」)という場面でも使われます。後者はクリスマスプレゼントを開けた時によく言われるやつですね。

 ここで重要であるのは、人/物を指す「one」ではなくて、むしろ「the」の方です。「THE one」と、特定の一つを指しているので、その時の文脈において「the one」が「特定の人」であれば特別な恋人などを指すかもしれませんし、「特定の物」であれば特別なプレゼントなどを指すかもしれない訳です。
 日本語で理解しようとするなら、その特別なあいつ!(欲しかった)やつ
 日本語でも、あの人が」と言ったりすると、ああ、旦那か恋人なんだなと推測できたりしますよね?それと似ているかもしれません。

 英語の文法で言えばものすごく簡単な、初級中の初級、ただの「the」ですが、されど「the」。日本で習う文法のtheよりも、英語で実際使うtheの方が、「その」以上にもっと強烈で特別な意味があるように思います。

ボキャブラリ

 さて、今日のボキャブラリに行きましょう。ボキャブラリをどうやって増やすのか、その特別な方法(the one)を読んでいない方は、こちら「[現役翻訳者と]英語で英語のボキャブラリー!なぜ日本人にとって英語は難しいか。」をまず読んでみてください。

 繰り返し、継続は力です。本日は同じ場所を取り扱いますので、ボキャブラリは前回と同じ、それにもう2つ単語を増やしておきます。 「bear」については熊ではありません。動詞です。bearを、to accept で覚えるのであれば、この動詞は日本人にとってプラスのイメージがあるので、to accept something unpleasantまで覚えましょう。

(v)show up = to appear

(v)slip = to slide without intending to / to move out of the correct position

(v)grasp = quickly take something in your hands and hold it firmly

(v)whisper = to speak very quietly

(ad)lately = recently

(v)bear = to accept, to tolerate , or endure something, especially something unpleasant.

(v)go on = to continue/to happen

Online Free English-English dictionaries such as “Cambridge Dictionary“/Oxford Dictionaries etc

注記: (v) = verb 動詞|(adv) = adverb 副詞

本文引用

A MONSTER CALLS

The monster showed up just after midnight. As they do.

Conor was awake when it came.
He’d had a nightmare. Well, not a nightmare.
The nightmare.
The one he’d been having a lot lately.
The one with the hands slipping from his grasp, no matter how hard he tried to hold on.
The one that always ended with—-.

“Go away”, Conor whispered into the darkness of his bedroom, trying to push the nightmare back, not let it follow him into the world of waking.
“Go away now.”

“A Monster Calls” by Patric Ness

解説 今日の文法/表現「代名詞の表現:They」

 本文にある、”As they do.”という2番目の文章を読んだとき、”Who are they?”と思われた方は、今日のこの文法コーナーがぴったりのはずです。

 he/she/you/Iなどの人称代名詞は分かりやすいですが、いつも英文を読んでいて、it/theyが何を指しているのかこんがらがる時がありませんか?そしてなんとなくこんなもんかなと思って読み飛ばして行ってしまう。
 せっかくですから、少し立ち止まってみましょう。

 ここで問題であるのは、この文章「As they do.」がこの物語の第2番目の文章であるということです。
 その文章の前にあるのは、一文目の
” The monster showed up just after midnight.”のみだということに注目しましょう。

 前述の文章において、名詞であるのは、the monster/midnightのみで、複数形の名詞はどこを探してもありません。
 ではこのtheyは一体なんの代名詞なのか?という話です。人称代名詞か?それとも物を表しているただの代名詞か?

 省略されているこの文章の可能な全文、フルセンテンスをここに書き出してみましょう。それは以下のようになります。

As they do.” =
As monsters show up just after midnight.”

  題名においては、「とある一匹の怪物(a monster)」。一文目は、少年の知っている「あの怪物(the monster)」。二文目では、一般的な怪物というものを指し示して、「they = monsters」となる訳です。 a とtheの違いについての前回の記事はこちら

ここでは、theyは一般的な怪物 たち、そしてこの文章は、その怪物たちの一般的な動向※を表しています。

(※単なる現在形「S + do(does)」では、主語Sがいつもする習慣の行動(do/does)を表します。例えば、I have breakfast.と言えば、私にとって朝ごはんを習慣的に食べる事が普通である事を意味します。
 つまり日本語で言えば、「朝ごはん食べますか?」と聞かれた時の答え「朝ごはん食べますよ。」と同じ事です。)

  ここでは、「As they do」の”do”はもちろん、一文目の「showed up」を受けた代動詞ですから、日本語で英語に沿った簡単な翻訳を提示するとすれば、以下のようになります。

 あの怪物が丁度真夜中十二時過ぎに現れた。おおよそ怪物といわれるものが、いつもそうするように。

Translation by K・T・Eries

 こういう内容の文脈では、「怪物というものは決まって真夜中十二時過ぎに現れるように、あの怪物も丁度そのころ現れたのだった。」と理解するのが日本語的語順の流れなのですが、いつものように語順が真逆ですよね。
 それを踏まえて英語の語順に慣れていきましょう。英語は全部倒置法で書かれているのだと思えば、もっと理解が深まるかもしれません。

ちょっとレベルアップ例文

You’re only young once, they say, but doesn’t it go on for a long time? More years than you can bear.

Hilary Mantel, An Experiment in Love / The preface from “A Monster Calls” by Patric Ness

 A monster calls.の序文に上記のような前置きがあるのをご存じでしょうか?なかなか良い引用文です。
 
You’re only young once. そうですね。人間は若くなる事はありません。歳を取っていくのみです。

, they say,

… …ここで”who are they?” と思ってしまった方、またここで少し立ち止まって、それが誰なのかを考えてみてください。

 また、素敵な文章なので、ぜひ大体の意味も掴んで(grasp)おきましょう。回答は、明日第四回の「前回のまとめ」で紹介しますね!

明日の第四回はこちらをクリック↓↓↓(記事がない場合は、まだ執筆中です。日本時間の毎晩18時頃にアップロードされます。)

[現役翻訳者と]英書で毎日英文読解!-『怪物はささやく』第四回「イギリスの時計(時間)の読み方


 継続は力なり。

英国古本屋のライター:K・T・エリーズ

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 略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。

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