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「テンパり日本語教師日誌」①日本で疲れ辞職し留学、台湾で中国語学習!

 
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こんにちは、笠原にわくです。 台湾で中国語を勉強しながら、日本語教師をしています。 大人から子供まで教えており、大変なこともありますが、おおむね楽しい日々を送っています。 現在の目標は中国語をペラペラ話せるようになることです。 台湾や日本語教師という仕事について紹介していきます。

はじめに

はじめまして。
台湾で日本語を教えている笠原にわくです。

これからこちらで、日本語の文法や、日本語を教えていて感じたこと、台湾での出来事などを書いていきたいと思います!

第一回目のテーマは「どうして私が日本語教師になろうと思ったか」です。

正直、自分が誰かに何かを教える職業につくとは思ってもいませんでした。
あがり症で恥ずかしがり屋、時々吃ることもある自分には教師という職業は絶対向いていないと思っていましたし、なりたくない職業No. 1でした。

そんなてんぱり屋なわたしが日本語教師になった経緯を書いていきます。

日本での疲れきった生活

日本国大阪駅


 5年ぐらい前、わたしは日本の企業で正社員として働いていました。大学を卒業してからしばらくはアルバイトをしていましたが、正社員にならなければならない!という強迫観念があり、なんとか就職した会社でした。


 しかし、残業が多い、先輩が怖すぎて毎日泣かされる、仕事がうまく覚えられない、という日々が続きました。そして、ついには先輩に注意されすぎて全く仕事ができなくなる、という状態に陥ってしまいました。


 注意されたことをなおそうと行動するんですが、また注意される。それが繰り返されると、自分は何をやっても注意されるダメな人間だと思い、何もできない、したくないとなってしまうんですよね。以前はできていたこともどんどんできなくなっていきました。

 これではだめだ!と会社を辞めました。

 失業保険を受給しつつ、次に何をするかを決めるまで、ぽっかり長い休みができました。
 じつは、次に長い休みができたら、したいことを鬱々とした会社生活のなかでずっと考えていました。


 絶対外国へ留学してやる!というものです。
 遠いところへ行くぞ!と。

台湾へ短期留学


最初はフィリピンのセブ島へ英語を習いに行こうかなと思いました。
当時、とても人気だったのです。

しかし、その前に家族で台湾へ旅行に行きました。
わたしは昔から中華圏の文化が好きで、台湾にも興味を持っていました。
旅行によって、急にその想いが再燃し、留学するの、台湾がいいんじゃない?!と閃きました。

そこから留学エージェントを探し、1ヶ月の台湾短期留学に申し込みました。
ただ台湾で1ヶ月遊ぶというのも飽きてしまいそうなので、大学の言語スクールで中国語を勉強するコースを選びました。

この選択が自分にとって大きな転機となりました。


言語の教授法


言語を教える方法というのは主に二つあります。
一つは間接法。
学習者の母語、もしくは学習者の共通語(英語など)で言語を教えるというものです。
もう一つは直接法。
こちらは学習者の母語、共通語は使わず、先生は学習する言語のみを使って教えます。(中国語を教える場合は中国語のみを使う)

台湾の言語スクールの授業は後者の直接法でした。
中国語のみで授業が進むので、最初は全然分からない〜と思っていました。
でも、先生の言葉をよく聞いているうちになんとなーく意味が分かるようになってきました。

超楽しい言語学校生活!


また、その学校では文法を学ぶだけではなく、ゲームをしたり、クラスメイトとの会話から中国語を勉強するというスタイルでした。

言語の授業といえば、先生の話を聞いて、ノートにカリカリ書き込むイメージを持っていたのですが、それが180度変わり、めっちゃ楽しい!となりました。

8人ぐらいのクラスだったのですが、ベトナム、ドイツ、トルコ、韓国、インドネシア、いろんな国の人がいました。
それぞれ母語は違いますが、みんな中国語を話せるようになるという目標を持っていて、お互いの中国語を一生懸命聞いて、間違ってもいいからどんどん話すという体験はとても貴重でした。

日本は漢字を使う文化なので、中国語を書くのが速いし、漢字からなんとなく意味を読み取ることができる場合もあります。
でも、漢字を使わない国の人にとっては、かなり大変です。呪文みたいな文字を一から覚えなければならないわけです。

トルコ人のクラスメイトが漢字の問題が分からず唸っていたので、ちょっと助けたことがありました。そうしたら「ありがとう!教え方うまいね。あなた、先生になったらいいよ!」と突然言われて「いやいやいやいや!先生とか無理無理!」と全力否定したのを覚えています。その時はそんな感じでした。

小さい頃から学校が大嫌いだったわたしですが、台湾の言語スクールに行き、人生で初めて学校が楽しい!明日も行きたい!勉強楽しい!という気持ちに。

この台湾の言語スクールで中国語を習えて、とてもよかったです。
そして、この経験から知ったのが「外国の人に語学を教えるのって英語が話せなくても大丈夫なんだなあ」ということです。
直接法なら、日本語で日本語を教えることができるわけです。

日本に帰ってきて、台湾に未練…


台湾から日本へ帰って、そろそろ仕事をしなくちゃいけないなあと思い始めましたが、考えるのは楽しかった台湾での生活ばかり。一ヶ月じゃなくて、台湾にもっといればよかったなあ、ああ、働きたくない。そんなことをずっとぐるぐる考えていました。
考えているうちにこんなに台湾に未練があるなら、もう一回行けばいいじゃない!という気持ちになってきました。
でも、ワーキングホリデーは年齢制限で無理だし、留学もお金がない。
なら、台湾で働けばいいんじゃない?わたしが外国で働けるとしたら、語学教師しかない!中国語や英語が話せなくても、働けるし、語学教師はワーキングビザがおりやすいらしい。
それに、クラスメイトに教え方うまいって言われたし、結構わたしは教えることに向いているのかもしれない!
台湾にもう一度行きたいという一心から異様にポジティブになり、自分の欲求のままに突き進んでみることに。

勢いで日本語教師養成講座に申し込み!


日本語教師の資格をとるには二つの方法があります。

  • 学校に通い420時間の授業を受ける

  • 日本語教師能力検定試験に合格する


日本語教師能力検定試験はかなり難しいというのを読んで、なんの知識もない自分には無理だなあ、もし受けるとしたら420時間の授業の方だなあと思いました。
でも、学費が高い。

高い学費を見て、日本語教師への気持ちが少しトーンダウンしました。

でも、ぽちぽちと日本語教師やら、就職活動について調べている時、失業中に資格などをとるために学校へ通うと、国からいくらか助成金がでる、という文言を見つけました。

え!まじで!

さらに調べると自分の助成金申請期間がもうすぐ終わってしまうらしい。

かなり悩んだんですが、考えるより行動した方がいい、どうせやるなら助成金をもらえた方がいい。この機会が過ぎたら、もうやらなさそう…そう思い、思い切って、日本語教師養成学校へ行くことに決めました!

そして、6ヶ月で420時間の授業を受け、日本語教師の資格をとりました。
その後2年間日本の日本語学校で働き、今は台湾の塾で働いています。

これがわたしが日本語教師になった経緯です。

日本語を教えたい!というより、台湾に住んでみたい!という気持ちから、日本語教師の資格をとりました。
外国に住みたいから日本語教師の資格を取ったという人は結構多いと思います。

正直、日本語教師は給料も少ないし、授業の準備も大変だし、しんどいことも多いです。
でも、人から指示されることはあまりないし、自分で授業を組み立てて、やりたいようにやれるので、わたしには合っているのかなあと思います。
テンパることも多いですが、なんとか授業をやっております!

今後も日本語や日本語教師という仕事について色々書いていきます!
どうぞよろしくお願いします。

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こんにちは、笠原にわくです。 台湾で中国語を勉強しながら、日本語教師をしています。 大人から子供まで教えており、大変なこともありますが、おおむね楽しい日々を送っています。 現在の目標は中国語をペラペラ話せるようになることです。 台湾や日本語教師という仕事について紹介していきます。

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