『Life in the UK』テスト一発合格勉強法！第103回「イギリスの現代社会:クリケットとサッカー」

スポーツ：クリケットとサッカー

　イギリスにおいて、スポーツは本当に重要な役割を果たしているんですよね。イギリスでは、スポーツをメインに掲げたパブが各地にたくさん存在します。

　スポーツパブでは、大きなテレビで、人気のあるスポーツのライブ中継の日取りなどが決められ、その日に一人/仲間と飲みに行ったりすると、最終的に、熱くなった観衆が大声で叫び始め、傍目から見ているとすごい騒ぎになる訳です。

　本当に、突然隣で静かに座って飲んでいた人が「C’mon Wales!!!」とかもうどら声で叫び出したり、そもそも、それは普段はすごく優しい夫だったのですが、そんな時は、正直、怖いです。笑。

　例えば、日本には「野球居酒屋」なんてものがその各地域で人気である、なんて事はあまりないはずです。

　もう特にスポーツ観戦に興味のない私は、早くこの話題終わらないかなあと思っていたり… … という事で本題に入りましょう。

クリケット

クリケット

　クリケットは、イギリスで発祥したスポーツです。今では様々な国でプレイされていますね。ルールは野球に似ているそうです。

　なんと、この試合は、最大で5日間続き、しかもその結果引き分けになったりするような、気のとおーくなるようなスポーツです。

　この特色ある性質とその複合的なルールは、イギリス人の性質とそのフェアプレー(fair play)の正々堂々とした精神を映し出していると言われているスポーツであるそうです。ほんまかいな。

　クリケットの最も有名な試合は「アッシーズ(the Ashes)」といい、イングランドとオーストラリアでプレイされるテストクリケットの試合のシリーズです。

クリケットからできたイディオム

　イギリスにいると、多数のクリケットにまつわる表現に日常的に出会うかもしれません。イディオムですね。

例えば、

• “Rain stopped play”
  「雨が降ったらおやすみで」
  (クリケットは5日試合が続くに関わらず、ものすごく天候に左右されるゲームであることから。雨が理由でアクティビティなどが中止されることの例え)
  
  
• “playing a straight bat”　
  「垂直バットプレイ」
  (直接的に複雑な(難しい)答えを避ける例え；クリケットの選手は、ボールをただ前にポンとはね返す時に、垂直にバットを構えて、ボールがただ前に跳ね返るだけの状態から、単純な返ししかしないことの例え。)
  
  
• “batting on a sticky wicket”　
  「粘つくバッティング球場」
  (クリケットで、雨のあとで湿った球場でのバッティングを象徴する難しいシチュエーションをさす。)
  
  
• “bowled a googly”　
  「曲球勝負」
  （曲球：予想とは逆方向に曲がる投球)(驚かせるような予期しない情報や状況や質問を提示すること。バッターが予期したのと真逆に投げられるボールが「googly」と呼ばれることから。)
  
  
• “it’s just not cricket”　
  「ただのクリケットって話じゃねえ」
  (クリケットの試合中でのスポーツマンらしくない振る舞いを意味し、転じて一般の人生やビジネスにも用いられる。)

フットボール

「サッカー」と言わず、この際、「フットボール」にしてみよう　

　サッカーのことを英国では「football」と言いますね。イギリスでは、米国的なsoccerは使いません。footballと言うと、アメリカではアメリカンフットボールのことを指すようです。

　アメリカンフットボールと言うのは、見た目もルールも、ものすごくラグビー「rugby」に似ているやつです。で、ここで「サッカー」と言う日本語を使うと、英語で試験を受ける時にややこしくなりそうなので、日本語でも、footballは、「フットボール」にしましょう！

サッカー… …じゃなくて、フットボール！

　フットボールは、イギリスでは一番人気のスポーツです。

　フットボールはイギリスで長い歴史を持ちます。初めてのプロフットボールクラブが形成されたのは19世紀後期の事です。

フットボールのリーグ

　イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドは、それぞれ別々のリーグを持っています。そしてそのリーグでは、それぞれの町や市の代表となるクラブが競い合います。

　イギリスの「プレミアリーグ(Premier League)」は、海外からも多数の観客を魅了しています。

　プレミアリーグには世界的な、多くのベストプレイヤーがいます。

　たくさんのイギリスのチームが、欧州サッカー連盟(UEFA/Union of European Football Associations)チャンピオンリーグなどでも、ヨーロッパからの他のチームと競い合います。

　ほとんどの町や市が、プロのクラブを持ち、そこに住んでいる人々は、自分たちの住む町や市が持つクラブチームをサポートする事に誇りを持っています。

　そうやって、それぞれのフットボールクラブやファンの間では、すごいライバル関係が芽生えます。これが、あのスポーツパブでの罵声に繋がる訳ですね。笑。

ナショナルリーグ

　また、イギリスにあるそれぞれの国もまたそれぞれに国のチームを所有しており、世界を跨いだトーナメントで他の国のチームと競い合います。例えば、以下の２つが有名ですね。

• 　FIFA (Federation International de Football Association) ワールドカップ
  
  
• 　UEFA (Union of European Football Associations)ヨーロッパフットボールチャンピオンシップ

　FIFAに到っては、このマネジメントゲームが日本でも有名ですから、知っている人はかなり多いと思います。

　イングランドの国際トーナメント勝利は、イギリスで開催された、1966年のワールドカップでの事です。

プロじゃなくても… …

　フットボールは、地域コミュニティーでもよくプレイされる人気の高いスポーツです。毎週、イギリス中の公園などで、人々はアマチュアリーグの試合をします。

ボキャブラリ

“2020 Edition Life in the UK Test Handbook” p76-p77

idiosyncratic | adj. a strange or unusual habit, way of behaving, or feature that someone or something has:

complex | v. consisting of many different and connected parts.

Rain stopped play | The cessation of an activity or operation due to rain (by analogy with cricket)

playing a straight bat | to try to avoid answering difficult questions. But last Saturday her interviewee played a straight bat, referring all inquiries to his solicitors before driving off. [old-fashioned] to do things in an honest and simple way because you have traditional ideas and values.

batting on a sticky wicket | In the midst of or dealing with a particularly awkward or difficult situation or circumstance. Refers to the pitch, called a “wicket,” used in the game of cricket and the difficulty of playing on one after it has been wetted with rain. Primarily heard in UK,Australia.(A sticky wicket (or sticky dog, or glue pot)^[1] is a metaphor^[2] used to describe a difficult circumstance. It originated as a term for difficult circumstances in the sport of cricket, caused by a damp and soft pitch)

bowled a googly | To present someone with a question, situation, or piece of information that is surprising or unexpected. Taken from cricket, in which a “googly” is a ball thrown counter to that which the batsman expects. Primarily heard in UK.

it’s just not cricket | It’s Not Cricket, an English language phrase meaning unsportsmanlike conduct in sports, in business, or in life in general. It’s Not Cricket, a song by the band Squeeze from their album Cool for Cats

sticky | adj. tending or designed to stick to things on contact.

wicket | each of the sets of three stumps with two bails across the top at either end of the pitch, defended by a batsman.

googly | an off break in cricket with a leg-break action

compete | v. strive to gain or win something by defeating or establishing superiority over others.

Premier League | The Premier League, often referred to as the English Premier League or the EPL outside England, is the top level of the English football league system.

UEFA | The Union of European Football Associations

rivalry | n. competition for the same objective or for superiority in the same field.

By Collins English dictionary , Cambridge Dictionary, Wikipedia, Oxford Dictionaries, Merriam-Webster Dictionary 

日本語チーターシート29 (範囲：第103回 クリケットとサッカー/第104回 ラグビー、競馬、ゴルフ)

今日の問題

In everyday language people may say “rain stopped play” with which sport is this phrase associated?

1.football 2.cricket 3. rugby league 4. horse racing

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英国古本屋ライター：K·T·エリーズ

次回

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『Life in the UK』テスト一発合格勉強法！第104回「イギリスの現代社会:ラグビー、競馬、ゴルフ」

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