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『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!大量連載中!

まだ連載中ですが、現在、公式「Life in the UK」のテキスト解説をほぼ網羅しております。試験に必要な方はぜひご活用ください。

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『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第十六回「イギリスの歴史:中世の終わり/薔薇戦争」

2020/02/25
 
ロンドン市内
この記事を書いている人 - WRITER -

 略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。

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薔薇戦争 The Wars of The Roses

 さあ、中世の終わりが近づいてきました。1066年のノルマン人の征服から、1455年の薔薇戦争までを、この本では「中世」と定義するのでしたよね。

 その薔薇戦争の始まりです。

 薔薇戦争というのはそもそもイギリスの貴族の内紛の事を指します。

 イギリスで誰が王になるのかを争って、その貴族の王の座に近い2つの家同士が戦争を起こした訳です。

争っていた2つの家

 誰が争っていたのか。これを覚えなければなりませんね。以下にリストアップしましょう。

  • ランカスター家 (the House of Lancaster)
  • ヨーク家 (the House of York)

 2つの家の紋章

 この当時、なぜこれが薔薇戦争(The Wars of The Roses)と呼ばれたかと言うと、それは、当時其々の家が持っていた紋章に端を欲します。

  • ランカスター家の紋章は赤い薔薇
  • ヨーク家の紋章は白い薔薇

 どちらも薔薇の紋章を持つ家同士での戦争。だから薔薇戦争、と言う訳ですね。

 この紋章の薔薇の色がどちらの家を指しているかと言う引っ掛け問題をよく見かけた気がしますので、この薔薇の色を覚えましょう。

其々の家の王

  • ランカスター家:赤い薔薇:ヘンリー7世(Henry Tudor):勝利
  • ヨーク家:白い薔薇:リチャード3世(Richard Plantagenet):敗北

 昔、小学校低学年の頃なんかに赤組と白組で別れて運動会をしましたよね?なぜかその時に赤組がいつも勝つ感じがしませんでしたか?笑。赤いから、強そうで。

 やはり薔薇も赤い方が強いんですね。結局この戦争は、上のリストでまとめましたように、ランカスター家のヘンリー7世の勝利によって幕を閉じます。

 ヨーク家のリチャード3世は、薔薇戦争の最後の戦闘地「ボズワースの戦い(the Battle of Bosworth Field)」で1485年に、ランカスター家のヘンリー7世(ヘンリー・チューダー)によって殺されます。ここで薔薇戦争が終わるわけですよね。

この年号と名前は全て覚えましょう。ノルマン人の征服の次に必須の項目です。

 そしてそれからは、あの有名なチューダー朝の子孫がイギリスの王の座について行くわけですよね。

 このランカスター家のリーダーであるヘンリー・チューダーが、正式に、チューダー家から出た最初のイギリスの王、「ヘンリー7世」として即位し、次には、あの女好きで有名なヘンリー8世へと続くわけです。

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新たな紋章

 このランカスター家とヨーク家の争いを収めるために、この「ボズワースでの戦い」の後、ヘンリー7世は、ヨーク家の殺されたリチャード3世の姪と結婚します。

 そうして、今後の争いを避けるために、2つの家同士を結合させる訳です。その時にまた新しい家の紋章が作られる訳です。

 それは、赤い薔薇の内部に、白い薔薇を入れ込んだと言う形の紋章でした。教科書に図が載っていますよね。

 白い薔薇の紋章で敗北したヨーク家が、勝利した赤い薔薇の紋章を持つランカスター家に取り込まれた印がありありと紋章に刻まれていますね。

それにしても、昔の王侯貴族は本当にキザで陰険だったような気がしてなりません。

 また、この新しい紋章の色も試験によく出ると思うので、覚えておいてください。

 引っ掛け問題でよく見たのが、ランカスター家とヨーク家が結合した後にできた紋章のバラは、赤い薔薇が中に入っている白の薔薇を基調としている。T or F —— これはもちろんFですよね。色が反対です。笑。負けた方が取り込まれるから中!

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ボキャブラリ

“2020 Edition Life in the UK Test Handbook” p21-p21

さあ読んで行きましょう!試験は全部英語です!!!いつもの英語での英単語の覚え方はこちら「2. 英語で覚える英語のボキャブラリー」をどうぞ!

本日はそんなにありませんが、必須単語は黄色いマーカーの所なので、絶対に覚えてください。

civil war | n. a war between opposing groups of citizens of the same country

ally | n. a state formally cooperating with another for a military or other purpose:/ a person or organization that cooperates with or helps another in a particular activity:

By Collins English dictionary , Cambridge Dictionary, Wikipedia, Oxford Dictionaries , Merriam-Webster dictionary
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今日の問題

Henry VII established the house of tudor.
What colour rose become the Tudor’s emblem?

1. white
2. red and white
3. red
4. pink

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役立つ情報を毎日更新して行きます!🙂

英国古本屋ライター:K・T・エリーズ

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次回

 ではみなさん、よければ、「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第十七回」でお会いしましょう!(以下に埋め込みリンクがない場合は執筆途中です。記事は月-金の毎日、日本時間の19:00PM/英国時間の11:00AM頃更新されます。)

「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!」シリーズの、過去の全記事が、「目次 SiteMap」の「Life in the UK」にありますので、良ければリンクをクリックして、見たい所からご覧ください!

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 略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。

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