『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第170回「イギリス政府と法律:刑事法廷3 – 少年法廷/刑事法廷のまとめ」
略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。
サッと読みたいならこの目次からジャンプ!
概要
前回もお話ししましたが、もう一度全体図をさっとおさらいしておきましょう。「刑事法廷(Criminal Courts)」というジャンルには、それぞれの事件の性質ごとに分割される大きな3種類の裁判所/法廷があります。
- 軽微な事件を取り扱う「治安判事裁判所(Magistrates’ and Justice of the Peace Courts)」
- 重犯罪を扱う「刑事裁判所(Crown Courts and Sheriff Courts)」
- 「少年法廷(Youth Courts)」
本日は、この3番目を取り扱って行きます。
少年法廷(Youth Courts)
イングランド、ウェールズ、北アイルランドでは、被告人が10歳から17歳である場合には、事件は少年法廷によって最大3人の特別に訓練を受けた治安判事か、もしくは地方裁判所判事の前で取り扱われます。
最重大犯罪事件については、刑事裁判所(Crown Court)にて裁かれます。その若者の両親や、その若者の世話をしている人物も、その公判に出席する事を期待されます。
少年法廷では、公共のメンバーが立ち入ることは許可されていません。また、その若い被告人の写真や名前を、新聞で出版する事や、メディアによって使用されることも禁止されています。
スコットランドでは、「少年審理手続(The children’s Hearings System)」と呼ばれる制度が使用され、子供達や過ちを犯した若者を取り扱っています。
北アイルランドでは、若者会議(youth conferencing)の制度があり、これは、彼らが過ちを犯してしまった時に、どう子供達に対処すべきかという事を考えるものです。
刑事法廷(Criminal Courts)のまとめ
殺人などの最重大犯罪
(Most serious offences, such as murder)
スコットランドのみ :[刑事上級裁判所(High Court)]
事件は判事と陪審員によって審理
重罪
(Serious Offences)
イングランド、ウェールズ、北アイルランド:[刑事裁判所(Crown Courts)]
判事(judge)と陪審員の前で裁判
スコットランドのみ:[刑事裁判所(Sheriff Court)]
判事(sheriff)と陪審員の前で裁判
軽微な事件
(Minor Criminal Cases)
- イングランド、ウェールズ:[治安判事裁判所(Magistrates Courts)]
- 治安判事(Magistrates)は無給で法的資格は必要ない
- 治安判事(Magistrates)は無給で法的資格は必要ない
- スコットランド:[治安判事裁判所(Justice of the Peace Court)]
- 治安判事(JPs)は無給で法的資格は必要ない
- 治安判事(JPs)は無給で法的資格は必要ない
- 北アイルランド:[治安判事裁判所(Magistrates’ Courts)]
- 地方裁判所判事(District Judge)/地方裁判所判事代理(Deputy District Judge)は、有給で法的資格が必要
少年法廷(Youth Courts)
イングランド、ウェールズ、北アイルランド:[少年法廷(Youth Court)]
- 10歳から17歳の間の被告人
- 最大の3人の特別に訓練された治安判事(magistrates)、もしくは一人の地方裁判所判事(District Judge)によって審理
- 被告人の両親/世話をする人は出席を期待される
- 裁判は非公開 — 公共の人々は裁判に出席することができない。被告人の名前や写真をメディアで使用することは禁止。
スコットランド:[少年審理手続(The children’s Hearings System)]
北アイルランドのみ:[若者会議(youth conferencing)の制度]
過ちを犯してしまった時に、どう子供達に対処/罰則をすべきかという事を考えるもの
陪審員
イングランド、ウェールズ、北アイルランド : 陪審員12人
評決:有罪、無罪
スコットランド:陪審員15人
評決:有罪、無罪、証拠不十分
ボキャブラリ
“2020 Edition Life in the UK Test Handbook” p131 – p132
District Judge | n. a judge who works in a county court or magistrates’ court in England or Wales
By Collins English dictionary , Cambridge Dictionary, Wikipedia, Oxford Dictionaries, Merriam-Webster Dictionary
Children’s Hearings System | The Children’s Hearings System is the legal system for children and young people in Scotland who are either at risk or who have been caught offending.
Youth Courts | a court of law responsible for the trial of young offenders, (in the UK) replacing the former juvenile courts.
accuse | v. charge (someone) with an offense or crime:
今日の問題
Members of the public are allowed to attend Youth Court hearings.
True or False?
もしこの記事が何かに役立ちましたら、
下で「いいね!」や「フォロー」をよろしくお願いします!
役立つ情報を毎日更新して行きます!🙂
英国古本屋ライター:K·T·エリーズ
次回
ではみなさん、よければ、「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第171回」でお会いしましょう!(以下に埋め込みリンクがない場合は執筆途中です。記事は月-金の毎日、日本時間の19:00PM/英国時間の11:00AM頃更新されます。)
「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!」シリーズの、過去の全記事が、固定ページの「Life in the UK」にありますので、良ければリンクをクリックして、見たい所からご覧ください!
略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。