分かりやすい!イギリスの企業向けに英語で”CV”(履歴書)を書く時に、やってはいけない6つの項目!
略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。
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CVを書く時に、やってはいけない6つの項目
こんにちは。みなさん。
イギリスと日本では違うことばかりです。
本日は、CVを書く時に、絶対やってはいけないキーポイント6つを紹介したいと思います。
1.CVに写真を載せてはいけない!
日本では、履歴書に写真を貼りますよね?
イギリスでは 、写真をCVに貼ってはいけません。
これはアメリカ合衆国でも同じだと思います。
写真をCVに載せてはいけないのです。
大企業であればあるほど、人事部が書類選考をする際、写真がCVに載っているのを発見された時点で、その8割が選考対象から外される傾向にあります。
人事部は、人種や性差、顔の良し悪しで応募者を判断することができません。そこら辺の教育は徹底されています。法に触れてしまうからです。
彼らは、雇用均等法(Equality Act)を重視し、会社が法的に訴えられないようにしています。それが彼らの仕事の一つです。
CVに写真を貼るのはご法度ですよ!!!
注意:モデル関係や、自らの見栄えが必要である特別な仕事などで、「会社から写真を要請された場合」は、添付しなければならないでしょう。しかし普通の仕事関係のCVには写真を付けません。
これは常識です。
2.仕事に直接関係のない個人情報を載せてはいけない!
イギリスでは、CVに「年齢」や「性別」、「既婚か未婚か」など、仕事に直接関係のない個人情報は載せるべきではありません。
英語という言語も機能します。私たちは英語の文体だけでそれが男か女かを判断する事ができませんね。
ちなみに、誕生日を載せることもやめましょう。あらゆる仕事に直接関係ない個人情報はカットしてください。
これは上記でも述べた雇用均等法(Equality Act)に当たりますので、そもそもこれがあると、選考対象から外される場合があります。
気をつけましょう!
3. 応募する仕事と全く関係のない過去の仕事をCVに載せない!
例えば、IT関係のプログラマーの仕事に応募するのに、ものすごく昔に喫茶店でバイトしていた時の職歴や、マグロ漁船に乗った話(笑)を載せても、あまり意味がないですよね?
喫茶店のバイトやマグロ漁船のバイト、もしくは蟹工船でもいいですが(笑)、ここら辺は全くプログラミング業務に関係がないわけです。
アピールポイントとして、マグロ漁船で培った耐え難い経験と体力が、プログラミングにおける忍耐と社畜になれる根性に繋がる、と書けるかもしれませんが、ちょっと無理がありますね。笑。
前回の記事「[イギリス]英語で履歴書”CV”を書く前に知っておきたい心得[働き方における考え方の違い][所要時間]など」で、 何度も言いましたが、
彼らは経歴のブランクをあまり気にしませんので、応募しようとしている仕事内容に関係のない情報は、都合よくカットしましょう。
彼らは、そういう面倒くさい話を、都合よくカットして、応募者が応募者の強みだけを自信満々に見せてくれることを期待しています。
自分を見せる事ができるスキルを持っている=有能である証なのです。
4. スペルミスやタイピングミス、グラマーミスをしてはいけない!
ここが、外国人としてCVを出すときには、不安な所です。
いくら見直して、自分でこれは完璧だと思っても、ネイティブでなければ分からない事が非常に多くあるからです。
そして、更に厄介なことがあります。
CVには個人情報や写真を載せてはいけません。載せると雇用均等法が理由で、そもそも書類選考まで行きつかない場合があります。
つまり、これがもし日本語に特化した仕事に応募をするのでない場合、CVを受け取る相手は、こちらを日本人だと知る手立てがありません。
仮に、今、HR(人事部)はCVを書いた相手をネイティブだと思っているとしましょう!そこで微妙に文法やスペルを間違えれば、「やる気がない」と思われかねないのです!
英語はとにかく完璧にしましょう!
完璧に書き終わったと思ったら、ネイティブに見てもらってください。近くの語学学校の先生でも大学の先生でも義母でも構いません。
周りに今使える人がいなければ、ネイティブにお金を払って見てもらい、校正してもらいましょう!
5. CVの文章のフォントやEメールのアドレスに妙に凝ったものを使わない!
フォント
英語を書くには普通の字体を使いましょう。
英語のフォントの中でも、”Sans-serif”の種類には、余計な装飾がつきません。
現代では様々な無料のフォントが溢れていますが、毎日メールや社内SNSで英語を読んでいる私から言わせていただければ、書くのも読むのも “Sans-serif”の種類の内の「Arial」が一番です。
“sans-serif”の種類であればどのフォントでも構いませんが、できるだけプレーンなものを選びましょう。
間違っても、CVの内容ではなく、このフォントなどの「CVの見え方」で書類選考上での差別化を図ろうとしないでください。これも、書類選考対象から外される場合があります。
Eメールアドレス
これは日本でも言われることですが、基本的に、Eメールアドレスは、「自分の名前@***.com」などにすべきです。
これは特に、こうしなければいけないと決められている訳ではありませんが、ここに個性を出す意味もありませんし、出せば逆にまた雇用均等法に触れるかもしれません。
例えば、くれぐれも、「受ける会社名love@***.com」などにしないでくださいね。笑。
Eメールアドレスは、プレーンに自分の名前と記号(.-_など)だけを使ってください!
6. 絶対に、嘘をつかない!
嘘をつけば、今までの努力の全てが、灰燼に帰してしまいます。
例えば、あなたがCVで嘘の職歴を載せたとしましょう。
海外だし、わかるはずないや。ふんふーん。ふふふーん♩と最初は余裕ですね。
そしてこのCVが通って、仮にその次に行われる社内試験にも合格したとしましょう。
そしてやっと面接に呼ばれ、あなたはその面接でも、あなたの嘘をつきとおし、仮にそこにいる全員が納得したとします。
そして入社日が決まります。
そして連絡を待っているあいだ、会社の人事部は、第三者(多くは専門の請負会社)にあなたの経歴のバックグラウンド調査を委託します。これは海外であろうがなかろうが、かなりしっかりしたものです。
組織的な探偵か何かの会社に委託され、あなたの提出したCVをもとに、かなり正確な裏付けが取られます。
私が知る限り、その身元調査?の会社が行ったことは、
- 以前働いていた2つ前の仕事先にまで連絡をして
- それぞれの職場の同僚だった人物に連絡を取り、あなたがその職場でどういう人だったかのレポートを求める、(しかも英語で。笑。)など、
いわば海外から働きに来ているので、こういう身元調査がよりしっかりとなされるのかもしれませんが、とにかくここで言える事は、
例え海外でも、最終的についた嘘はばれます!
HR(人事部)にとっては、CVを読んであなたを面接に呼ぶまでが仕事ですので、あなたが嘘をついているとか嘘をついていないとかは管轄外ですが、その後もし嘘をついていると、HRが委託した業者によって暴かれてしまいます!
これは言うまでもない当然の事なのですが、後で、にがい思いをしないように、嘘をつくことだけはやめましょう。
例えあなたに劣等感があったとしても、嘘をつく必要はありません。あなたは、あなたで充分大丈夫なのです!
嘘をつこうかなと思うなら、それはあなたが、ただ自分を信じ切れていないだけなのです!自信を持ちましょう!
!大丈夫!
↓よければCVの書き方や、その心構えもどうぞ!
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英国古本屋ライター:K ・T・エリーズ
略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。