『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第149回「イギリス政府と法律:「イギリスの憲法」総まとめ2」
略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。
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第145回 政府のシステム
イギリスの政府のシステムは、議会制民主主義です。イギリスは議会選挙区に分けられていて、それぞれの選挙区の投票者が、総選挙で彼らの代表となる国会議員のメンバーを決めます。
イギリスの国会(議会)には、貴族院と庶民院(House of Lords and House of Commons)がありました。選挙により選出される全ての議員は、庶民院の議員です。
ほとんどの議員は政党に所属しています。その中で、大多数の議員を持つ政党が政府を形成します。もし一つの政党が大多数とならない場合は、2つの政党が共に参加し、連立政権を形成します。
第146回 貴族院と庶民院
庶民院(House of Commons)
庶民院のメンバーは民主的に選挙によって選ばれます。また、首相やほとんど全ての内閣のメンバーは庶民院の議員により構成されています。それぞれの庶民院議員(MP)はそれぞれ国の小規模なエリアである議会選挙区を代表します。それぞれの庶民院議員は、それぞれ異なった責任を受け持っています。その役割をリストアップして見ます。
- 庶民院は選挙区にいる全ての人間を代表する
- 新しい法律作成をサポートする
- 政府が行っていることについて精査しコメントをする
- 重要な国家の問題について討論する
貴族院(House of Lords)
元々、貴族院の議員は世襲制でしたが、1958年以来、首相が、世襲制ではなく「その人の人生においてだけ」の貴族院議員を推薦する権力を持っています。なので、これらの人々の事を「life peers」と言います。
貴族院議員(life peers)は、首相のアドバイスを受けて「君主」が任命します。その他の主な政党のリーダーや無政党の貴族院議員のために、独立した指名委員会によって推薦された人物も含まれます。
貴族院とは、通常、政府の中では庶民院よりも、より独立しています。貴族院は、新たな法の修正や提案をする事ができます。そしてそれらは、庶民院によって議論されます。
さらに、貴族院は、目的に適合しているかどうか、庶民院により通過された法をチェックします。国民の最大の利益になっているか政府の責任を問う事もします。
第147回 スピーカーの役割と選挙
庶民院議論におけるスピーカー
「スピーカー」は、政治議論の間の秩序を守るために存在します。
スピーカーは、規則が守られているかどうか常にチェックしています。これは野党が彼らが選んだ議題に対して十分な量の時間が確保されているかどうかをチェックしたりすることも含みます。
スピーカーは、特別な機会における公式行事などでも、議会を代表します。
UKの選挙
庶民院議員は、総選挙(General Election)で選ばれます。この総選挙は、最低でも5年ごとに開かれます。
また、もし議員が死亡してしまったり、辞職したりすると、「補欠選挙(by-election)」と呼ばれる新たな選挙が、その人の選挙区で行われます。
庶民院議員は、最も多数の投票数を得た者が当選する「小選挙区制」(first past the post)と呼ばれる制度を通して選ばれます。
欧州議会議員選挙
欧州議会議員選挙 (Elections to the European Parliament)もまた、5年ごとに開かれます。選ばれたメンバーは、欧州議会議員(Members of the European Parliament (MEP))と呼ばれます。
欧州議会議員選挙は、「比例代表制」(proportional representation)を用いています。獲得した合計投票数に比例して、議席がそれぞれの政党にあてがわれます。
当選した議員の連絡先
また多くの庶民院議員や議会議員、スコットランド議会議員(MSP)、そして欧州議会議員(MEP)は、定期的に地域の「(議員の)面会時間」(surgeries)と呼ばれる制度を持ち、有権者が、直接、懸念事項である問題について話しに行く事ができます。
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英国古本屋ライター:K·T·エリーズ
次回
ではみなさん、よければ、「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第150回」でお会いしましょう!(以下に埋め込みリンクがない場合は執筆途中です。記事は月-金の毎日、日本時間の19:00PM/英国時間の11:00AM頃更新されます。)
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