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『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!大量連載中!

まだ連載中ですが、現在、公式「Life in the UK」のテキスト解説をほぼ網羅しております。試験に必要な方はぜひご活用ください。

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『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第32回「イギリスの歴史:名誉革命(Glorious Revolution)」

2020/03/15
 
ロンドン市内
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 略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。

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名誉革命(The Glorious Revolution)

メアリーとオレンジ公

 ジェームズ2世の一番上の娘であるメアリーは、いとこに当たるウィリアム・オレンジと結婚します。オレンジ公はプロテスタントのオランダの統治者です。

 このWilliam Orange は本当に英語ではオレンジと書きますが、元々オランダの人なのでオランダではOrangeはオラニエと発音されるそうです。

 しかし、そのシンボルカラーもオレンジ色だそうですし、英語ではそっくりそのままOrangeと書きますのでぜひオレンジ公で統一しましょう!

オレンジ公は誰の息子?

 さて、ジェームズ2世の娘が「いとこである」オレンジ公と結婚したというのも、そもそも、このオレンジ公は、チャールズ1世の娘であるメアリー・ヘンリエッタ・スチュアートの息子だからです。

 ジェームズ2世というのはチャールズ2世の兄弟でしたよね。

 そしてチャールズ2世のお父さんがチャールズ1世ですよね。そのチャールズ1世の娘の、息子です。笑。

プロテスタントとオレンジ公

 さあ、時の世は今、カトリックの王であるジェームズ2世が、過去のチャールズ1世の時のように国会を無視して様々なカトリック寄りの政策を展開しようとしています。

 それに危機感を抱いたイングランドの主要なプロテスタントたちが、1688年に、このオレンジ公にイングランドを征服し、更にイングランドの王になってくれるよう頼みます

 自国を制圧してくれという申し出はとても奇妙な響きですよね。

 しかし、それほど、当時このカトリックvsプロテスタントの宗教的観念がかなり政治に影響していたという証拠でもあります。

名誉革命

 さて、説得されたオレンジ公はイングランドを征服しようとイングランドにやってきますね。

 そしてそこには何の抵抗力もなく、オレンジ公はビタミン剤のようにスーッとイングランドに浸透してしまったのでした。笑。

 あまりにもすばらしく革命が起こってしまったので、この革命はGlorious Revolutionと呼ばれます。

 日本語では「名誉革命」と言われますよね。なぜ名誉という翻訳がついたのか分かりませんが、とりあえず私達はこれを英語で覚える事に専念しましょう。

 ちなみに、英語では、それがなぜ「Glorious」と呼ばれるようになったのか、以下のように説明がついています。

 その革命が、まず第一に何の戦いも生み出さなかった事。そして国会の権力を保証し、独裁君主の脅威が終わった事を意味したからだそうです。

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ウィリアム2世の誕生

 オレンジ公がイングランドで名誉革命を起こしている間、ではジェームズ2世はどこに行ったのだね?と思う人もいるでしょう。その間、ジェームズ2世はフランスへ亡命しています。

 と、いう事で、ここでウィリアム・オレンジ公が、イングランド、ウェールズ、アイルランドのウィリアム3世に。そしてスコットランドのウィリアム2世になります。

 このオレンジ公ウィリアム3世は、彼の妻メアリーと共に国の共同統治を始めます。つまり、この時期には2人の統治者が同時に存在する訳ですね。

ジェームズ2世とウィリアム3世の戦い

 さて、しかしジェームズ2世はフランス亡命後も王位を取り戻そうとやっきになっていました。

 ジェームズ2世は、フランス軍のサポートを受けて、まずアイルランドを征服してしまいます。

 しかし、これをオレンジ公がやっつけに行きます。

 1690年にthe Battle of the Boyneで、オレンジ公はジェームズ2世のフランス軍を打ち破ります

 これを日本語では「ボイン川の戦い」と言うらしいです。ボイン川を挟んで両軍が対峙したことからこの名前がついたのだとか。

 この戦いでのウィリアムの勝利は、北アイルランドではいまだに祝われているようです。

 この戦いで、オレンジ公ウィリアムはアイルランドを再制圧し、ジェームズ2世はまたフランスに逃げ帰ります。

 これから、アイルランドで多数のローマ・カトリック教会に対する制限が設けられます。

 また、アイルランドのカトリック教徒たちは、政府機関への参加を拒まれるようになって行くのでした。

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ボキャブラリ

“2020 Edition Life in the UK Test Handbook” p31-p32

さあ読んで行きましょう!試験は全部英語です!!!いつもの英語での英単語の覚え方はこちら「2. 英語で覚える英語のボキャブラリー」をどうぞ!

必須単語は黄色いマーカーの所なので、絶対に覚えてください。

proclaim |v.  to announce something publicly or officially, especially something positive: 宣言する

resistance | the act of fighting against something that is attacking you, or refusing to accept something: 抵抗/反抗

throne |  the state of being a ruler: 王位

regain |  to take or get possession of something again: 再び手にする

By Collins English dictionary , Cambridge Dictionary, Wikipedia, Oxford Dictionaries

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英国古本屋ライター:K・T・エリーズ

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次回

 ではみなさん、よければ、「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第33回」でお会いしましょう!(以下に埋め込みリンクがない場合は執筆途中です。記事は月-金の毎日、日本時間の19:00PM/英国時間の11:00AM頃更新されます。)

「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!」シリーズの、過去の全記事が、「目次 SiteMap」の「Life in the UK」にありますので、良ければリンクをクリックして、見たい所からご覧ください!

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 略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。

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