『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第37回「イギリスの歴史:立憲君主制(Constitutional Monarchy)」
略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。
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名誉革命以降の変化2
前回のお話
国には君主が必要だが、その君主は大人しく国会の言うことを聞くプロテスタントが良い、という結論に至ったのが前回ですよね。
そして1689年権利の章典が王の権利を規制するものとして正式に宣言されるに至ります。
報道の自由(Free Press)
さて、その17世紀の終わりから18世紀の初め頃に起こった、重大な社会の発展があります。
報道の自由が認められたという事です。
新聞やその他の出版物が政府によりコントロールされなくなったということです。
1695年から、政府の許可なしで新聞を出版できるようになりました。
そうすると、勿論様々な人々が色々な意見を社会に向けて発信し出す訳です。新聞の出版物が増加して行きます。
立憲君主制(Constitutional Monarchy)の始まり
立憲君主制とは、英語ではConstitutional Monarchyと言われます。
これは君主が法規制される事を示します。つまり、君主の権力が憲法により規制されている君主制のことを立憲君主制と言います。
名誉革命以降に通過された法が、その後「 Constitutional Monarchy(立憲君主制)」と呼ばれるものの始まりとなります。
君主という存在は、国にとってはとても重要なものでしたが、国の方針や政治について国会に反する意見を押し通す事はもはや不可能になりました。
ウィリアム3世の統治時代ののち、王のアドバイザー/もしくはお目付役の「大臣(Minister)」の存在がだんだんと君主以上に重要な役割と見なされるようになって来ます。
選挙の話
選挙権
立憲君主制が成立し、大臣が選出され、選挙により選ばれた党員による政党が政治がなされていたと言っても、これらは今認識されている民主制には、まだ程遠いものでした。
誰にでも選挙権があったわけではありませんし、まだまだ貴族やお金持ち、土地所有者が有利だったのですね。
この時代に、国会のメンバー選出に投票できる選挙権を持っていた人々というのはまだ非常に限られていました。
以下にまとめてみましょう。
- 特定の価値のある土地や物件を持つ男性(Only Men who owned property of a certain value)だけが投票できる権利を持っていました。
- 女性には基本的に投票権がありませんでした。
選挙区
投票を巡って事態は更に複雑になって行きます。
いくつかの行政区は、一つの家系からなる裕福な家族によって支配されてしまったりします。
これは統制選挙区都市( ある個人・家族の統制下にある国会議員選挙区)として知られ、英語では「Pocket Boroughs」と呼ばれました。
また、投票者がものすごく少ない行政区画は、「腐敗選挙区」(有権者がごく少数なのに代議士を出していた)と言い、英語では「rotten boroughs」と呼ばれました。
ボキャブラリ
“2020 Edition Life in the UK Test Handbook” p33-p33
さあ読んで行きましょう!試験は全部英語です!!!いつもの英語での英単語の覚え方はこちら「2. 英語で覚える英語のボキャブラリー」をどうぞ!
必須単語は黄色いマーカーの所なので、絶対に覚えてください。
publication | n. the preparation and issuing of a book, journal, piece of music, or other work for public sale:
By Collins English dictionary , Cambridge Dictionary, Wikipedia, Oxford Dictionaries
constitutional monarchy | n. A monarchy in which the powers of the ruler are restricted to those granted under the constitution and laws of the nation.
minister | n. monarchs’ advisor(18c)/ a head of a government department(modern):
democracy | a government in which the supreme power is vested in the people and exercised by them directly or indirectly through a system of representation usually involving periodically held free elections
property | n. something owned or possessed/ specifically lands, estates
constituency | n. a body of citizens entitled to elect a representative (as to a legislative or executive position)
borough | n. a town or urban constituency in Great Britain that sends a member to Parliament
pocket borough | n. an English constituency controlled before parliamentary reform by a single person or family
rotten borough | n. an election district that has many fewer inhabitants than other election districts with the same voting power
今日の問題
what were the names of the TWO main groups in Parliament in the early 18th century
1. whigs
2. labour
3. nationalists
4. tories
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英国古本屋ライター:K・T・エリーズ
次回
ではみなさん、よければ、「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第38回」でお会いしましょう!(以下に埋め込みリンクがない場合は執筆途中です。記事は月-金の毎日、日本時間の19:00PM/英国時間の11:00AM頃更新されます。)
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略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。