『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第23回「イギリスの歴史:ジェームズVI & I」
略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。
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ジェームズ6世および1世(James VI and I)
エリザベス1世の後継者
良い人でも悪い人でも、人は必ず亡くなりますね。例え王侯貴族でも例外ではありません。
宗教・芸術を開花させたエリザベス1世の時代も終わりを告げます。次は誰が王位を継承するのでしょうか。
エリザベス1世は一度も結婚をせず、子供がいませんでしたので、彼女の王位継承は彼女のいとこに譲られます。
1603年にエリザベス1世が亡くなったあと、彼女の後継者はスコットランドのジェームズ6世(James Charles Stuart)でした。
このスコットランドのジェームズ6世が、スコットランドでの王位も含めて、次のイングランド(とウェールズとアイルランド)の王位も継承したのです。
スコットランドはまだ正式にイングランドに統合されていませんね。
一人二役
つまり、「イングランドとウェールズとアイルランドのジェームズ1世」は「スコットランドのジェームズ6世」なのです。
同一人物です。
ですから、英語表記が”James VI & I”なのです。ジェームズ6世および1世という事です。
名前の適当さ
以前の記事にも書きましたが、この王/王女たちの名前が本当に適当なのですね。
お忘れの方はこちらの「イギリスの王/女王の名前の話」をどうぞ↓
同じ名前が多いのにも関わらず、名前が重なる毎に、ただ数字を増やしていくだけです。
しかも、今回は、同一人物が違う国で同時に王位を継承しているのですから、尚更です。
ジェームズという名前でスコットランドの王位についた6番目の人と、ジェームズという名前で、イングランドの王位についた1番目の人は、同じ人物なのです。お忘れなきよう。
国会などで王の名前を言う時は、長すぎていちいち答弁に突っかかったでしょうね。笑。
ジェームズ6世および1世の系譜
ジェームズ6世および1世は、誰の息子であったか覚えていますでしょうか。
それは、かのスコットランドの女王メアリー1世(Mary Stuart)です。
スチュアート家がまだ続いている訳ですよね。
みなさん、エリザベス1世はメアリー1世のいとこである話を覚えていますか?
スコットランドの女王メアリー1世をお忘れの方はこちら↓
そう、と言う訳で、エリザベス1世はいとこの息子に王位を渡したのです。
「ジェームズ6世および1世」の功績
さて、このジェームズ6世および1世の統治時代に行われた重要な宗教改革の一例があります。
正式な新たな聖書の翻訳が、ラテン語から英語へと成されました。
この聖書は、一番初めに英語に翻訳された聖書ではありませんでしたが、今でもこの聖書がたくさんのプロテスタントの教会で使われていると言う点において重要です。
この聖書の翻訳は、「King James Version」や「Authorised Version」と呼ばれています。
上の聖書のAuthorised versionやKing James Versionは試験で見かけた気がしますので、できれば覚えておいてください。
現在の多くのプロテスタントの教会でも使われている聖書の翻訳は、一人二役のジェームズの時代に作られた「Authorised Version (King James Version)」です!
と、言う事で、今日は金曜日ですし、ここまでにしましょう!
ボキャブラリ
“2020 Edition Life in the UK Test Handbook” p27-p27 / “James VI and I”
さあ読んで行きましょう!試験は全部英語です!!!いつもの英語での英単語の覚え方はこちら「2. 英語で覚える英語のボキャブラリー」をどうぞ!
日本語チーターシートは以下をクリック!
必須単語は黄色いマーカーの所なので、絶対に覚えてください。
inherit |v. receive (money, property, or a title) as an heir at the death of the previous holder.
heir | n. a person legally entitled to the property or rank of another on that person’s death.
reign |n. hold royal office; rule as monarch.
By Collins English dictionary , Cambridge Dictionary, Wikipedia, Oxford Dictionaries
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英国古本屋ライター:K·T·エリーズ
次回
ではみなさん、よければ、「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第24回」でお会いしましょう!(以下に埋め込みリンクがない場合は執筆途中です。記事は月-金の毎日、日本時間の19:00PM/英国時間の11:00AM頃更新されます。)
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