『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第31回「イギリスの歴史:カトリックの王ジェームズ2世」
略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。
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カトリックの王(Catholic King)
前回までの流れ
さて、宗教改革から色々あり、「清教徒革命」が起こります。
そして「王権神授説」を信じていたカトリックのチャールズ1世が処刑され、チャールズ2世が亡命し、オリバークロムウェルがイングランドを短期間共和国にしました。
その後、チャールズ2世が亡命先から呼び戻され、王としての制限を受けながらも王位を授かりますよね。
ここではまだスチュアート家が続いています。チャールズ2世もまた、「チャールズ・スチュアート」です。
チャールズ2世は、科学にすごく興味があり、イングランドに科学組織(Royal Society)を立ち上げます。ニュートンもこの初期メンバーの一人でした。
カトリックの王
ジェームズ2世および7世
チャールズ2世は正当な王後継者(子供)を持たなかったため、1685年に彼が亡くなった後は、
その兄弟であるジェームズが後を継ぎます。イングランド、ウェールズ、アイルランドのジェームズ2世(James II of England)になります。
また、この人もスコットランドでの呼び方が違いますね。スコットランドでは、ジェームズ7世になります。
王の信条
さて、ジェームズ2世は、カトリックでした。
ジェームズ2世は特にローマ・カトリックの派閥を好み、彼らに軍隊の士官になる事を許可します。
これは、国会の議会法で既に禁止されていた事でした。それに対して、ジェームズ2世は国会とはなんの合意に辿り着こうと模索する訳でもなく、イングランド国教会の司教たちを次々に逮捕していきます。
人々は次第に、ジェームズ2世が再度この国をカトリックの国にしようとしているのではないかと心配し始めます。
これはきっと事実だったでしょう。
彼の2番目の妃であるメアリー・オブ・モデナも敬虔なカトリック教徒で、この人は、ローマ教皇の策略でジェームズ2世の妃にされたと噂が立ったほどだそうです。
カトリックの特徴
カトリック信仰に特徴的なのは、化体説です。
日本人である私達にはあまりなじみがありませんが、カトリック教徒たちは「化体説」というものを信じていました。
よく、教会で金色のきらびやかな器からワインと、小さなパンのちぎったものを牧師が信者たちの口の中に入れますよね?
あの儀式はそもそも、カトリックの教理のひとつに基づいたもので、ワイン(ぶどう酒)とがキリストの血に、パンがキリストに肉体になると言うものです。
ジェームス2世の子供たち
しかしジェームズ2世の後継者である1番目の妃の2人の娘は確固たるプロテスタントに教育されていました。
この娘のどちらかが王位を継ぐのであれば、人々は、きっとすぐにジェームズ2世の死後プロテスタント君主の治世がやってくると胸をなでおろします。
しかし、そんなときに、ジェームズ2世の2番目のカトリックの妻が子供を宿します。つまり、この子供が生まれてくると、絶対的にカトリックになりますよね?
母親も父親も敬虔なカトリックです!と言う事は、後のご時世にこの国はカトリック国家になってしまうかもしれません!大変です!
この事がきっかけで、次回、イングランドは名誉革命(Glorious Revolution)に突入します!
ボキャブラリ
“2020 Edition Life in the UK Test Handbook” p31
さあ読んで行きましょう!試験は全部英語です!!!いつもの英語での英単語の覚え方はこちら「2. 英語で覚える英語のボキャブラリー」をどうぞ!
必須単語は黄色いマーカーの所なので、絶対に覚えてください。
legitimate | adj. allowed by law: 合法の
By Collins English dictionary , Cambridge Dictionary, Wikipedia, Oxford Dictionaries
favoured |adj. supported or preferred over anyone or anything else:
after all | despite earlier problems or doubts:
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英国古本屋ライター:K・T・エリーズ
次回
ではみなさん、よければ、「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第32回」でお会いしましょう!(以下に埋め込みリンクがない場合は執筆途中です。記事は月-金の毎日、日本時間の19:00PM/英国時間の11:00AM頃更新されます。)
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