『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第97回「イギリスの現代社会:慣習と伝統 -クリスマス、ボクシングデー、イースターの詳細」
略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。
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主なキリスト教の行事
さて、今回の記事では、イギリスのキリスト教における人々の慣習や伝統となっている行事を3つに絞って書いて行こうと思います。
クリスマスと、ボクシングデー、イースターです。
キリスト教に馴染みのない方にはややこしく感じるかもしれませんが、行って見ましょう!まずはクリスマス!
クリスマス(Christmas)
皆さんご存知の、12月25日クリスマスです。クリスマスが持つ意味はというと、ジーザス・キリストの誕生日ですよね。これは、イギリスでは法定休日、国民の祝日です。
日本では特にお休みにはならなかった気がします。
たくさんのキリスト教徒が、12月24日のクリスマスイブ、もしくはクリスマスのその日に、教会を訪れます。
クリスマスは伝統的な方法で祝われます。人々は家で過ごし、ローストターキーやクリスマスプディング、ミンスパイなどを含む特別な食事を食べたりして過ごします。
人々はプレゼントを贈ったり、カードを送ったり、家を飾りつけたりします。その中でも、何と言っても、クリスマスは子供達に撮っては特別なひとときですよね。
クリスマスの前の晩に、子供達は、サンタクロース(Santa Claus/Father Christmas)がプレゼントを持って来てくれると信じています。また、多くの人が、もみの木などを飾りつけて家に置きますね。
ボクシングデー(Boxing Day)
クリスマスとは違い、このボクシングデーというのは、あまり日本人には馴染みがありませんよね。
この日は、クリスマスに続く日、12月26日を指し、この日も、イギリスでは祝日となっています。
特にボクシングの大会を開くわけではありません。むしろ、クリスマスプレゼントの”Box”と言う、箱の意味の方にそう呼ばれるようになった由来があるそうです。
ビクトリア女王時代に、社会がやっと貧困の差に目をつける余裕をもち始め、皆にとってより良い社会を裕福層が考え始めたころ、裕福層が貧困層にクリスマスプレゼントを箱に入れて贈ったことから、そう呼ばれるようになったとか。
この日は、もともと、使用人に休日を与える日でもあり、家事を自分でしなければならない日でもあるそうです。
イースター(Easter)
そして、日本人にとって、もっと意味がわからないのが、このイースターです。イースター付近になると、ショッピングセンターに可愛いウサギと、イースターエッグと呼ばれるたまごのオブジェがずらずら並びます。
復活祭/イースター(Easter)について
このイースターは、毎年開催日が移動する祝日で、3月、もしくは4月に行われます。
正確には、3月22日から、4月25日の間に祝われます。イースターがいつ始まるかというのは、少しややこしいです。
「春分(通常3月20日か21日辺りの一日を指す:昼と夜の長さが等しくなる日)の後に来る最初の満月の日を含む週の日曜日」が「復活の主日(Easter Sunday)」となるようです。
ちょっと美しい響きですが、ややこしいですよね笑。
イースターは、ジーザス・キリストの死んだ日「聖金曜日/受難日(Good Friday)」と、ジーザスが死から甦る「復活の主日(Easter Sunday)」をメインに祝います。
一般的に「イースター(Easter)」と言うと、ジーザスの復活した日であるEaster Sunday(復活の主日)を指すようです。
「聖金曜日(Good Friday)」、”Easter Monday”と呼ばれる復活祭の翌日の月曜日、共に国民の祝日に当たります。
復活の主日(Easter Sunday)の日曜日を含む、金曜日から月曜日までが休みになるわけですね。
レント(Lent)について
このイースター「復活の主日(Easter Sunday)」の前の40日は、キリスト教徒たちが、自らを省みてイースターに備える時期で、「レント(Lent)」として知られます。
伝統的には、人々はこの40日間の「レント」の時期に断食をしますが、今日の多くの人々は、完全な断食ではなく、例えば、好きなものをこの時期だけわざと絶ったりします。
例えば、私の夫はキリスト教徒ではありませんが、既に社会の慣習となっているこの「レント」で、よくお菓子を食べるのをやめたりします。夫の母は、カトリックなのですが、「レント」でタバコを諦め、それからすっぱりたばこをやめた話をよくします。
キリスト教を信じる信じない以前に、これは既にこの国の慣習のひとつであり、「好きなものをあえてやめてみる」と言うのは、色んな発見をもたらしてくれますので、ぜひ、このイースターの前の40日間の時期にイギリスに来られた方は試してみてください。
ちなみに、断食することを、”fast”と言う動詞で表現しますが、Breakfastというのはここから来ているようです。”break fast” 断食をやめる(断食から抜ける/越える)というニュアンスがあっての「朝食」なのだとか。
パンケーキデー(Pancake Day)
そして、その「レント」が始まる前日は、懺悔火曜日(Shrove Tuesday)、または「パンケーキデー(Pancake Day)」と呼ばれます。
これは、伝統的には、その40日間のレントにおける断食に備え、それまでに蓄えられていた卵や脂肪分やミルクなどの食べ物を使い切るため、人々がパンケーキを作って食べたので、そう呼ばれます。
灰の水曜日(Ash Wednesday)
レントは、灰の水曜日に始まります。この日には、キリスト教徒のために、教会でとあるサービスが行われます。
キリスト教徒たちは、教会で、罪の悲しみや死の象徴として額に灰の十字をつけてもらいます。
イースターの簡易見取り図
イースター辺りのそれぞれの日を図にしてみました。今年2020年のイースターは4月12日でしたので、よければ色々遡って見てください。
イースターのたまご(Easter Eggs)
イースターは、無宗教の人々にも祝われます。イースターには、イースターエッグと呼ばれるチョコレートのたまごがプレゼントとして配られます。このたまごは、新しい命/人生を象徴します。
ボキャブラリ!
“2020 Edition Life in the UK Test Handbook” p69-p70
reflect | v. think deeply or carefully about:
By Collins English dictionary , Cambridge Dictionary, Wikipedia, Oxford Dictionaries, Merriam-Webster Dictionary
shrive | v. (of a priest) hear the confession of, assign penance to, and absolve (someone):
fast | v. to abstain from food
lent | n. the period from Ash Wednesday to Holy Saturday(Easter Sunday), devoted to fasting and penitence
ash | n. . The grayish-white to black powdery residue left when something is burned.
sorrow | n. Mental suffering caused by loss, disappointment, or misfortune, or an instance
sin | n. an immoral act considered to be a transgression against divine law:
今日の問題
Which TWO of the following are Christian religious festivals celebrated in the UK ?
1. Easter 2. Halloween 3. Christmas 4.New year
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英国古本屋ライター:K・T・エリーズ
次回
ではみなさん、よければ、「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第98回」でお会いしましょう!(以下に埋め込みリンクがない場合は執筆途中です。記事は月-金の毎日、日本時間の19:00PM/英国時間の11:00AM頃更新されます。)
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略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。