イギリス専門情報サイト英国古本屋。翻訳家のライターが、定期的に英文解説記事を更新。イギリス生活における公的必要書類の書き方を分かりやすく紹介。英語資格試験の情報も多数!

英国古本屋

『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!大量連載中!

まだ連載中ですが、現在、公式「Life in the UK」のテキスト解説をほぼ網羅しております。試験に必要な方はぜひご活用ください。

第一回「”Life in the UK” 試験の概要」はこちら 

“Life in the UK”の全過去記事はこちら

最近の投稿

『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第62回「イギリスの歴史:アイルランドの分割」

2020/04/30
 
この記事を書いている人 - WRITER -

 略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。

詳しいプロフィールはこちら

アイルランドの分割

アイルランド自治法とアイルランド

1913年、イギリス政府はアイルランドにおける「アイルランド自治(Home Rule)」を公約しました。

 チャールズ・スチュアート・パーネルが提唱したものですね。

 お忘れの方はこちら下↓の記事をご覧ください。

 このアイルランド自治(Home Rule)の提案というものは、「独自の国会を配置し独自のアイルランド政府を保持できるが、アイルランドはUKの一部である」というものです。

 つまり、「アイルランド自治体」という体裁ですよね。そうやって、アイルランド自治法が国会に導入されます。

この提案は、北アイルランドのプロテスタントたちによって反対され、彼らは力によってこのアイルランド自治法に抵抗しようと脅迫し始めます。

アイルランド自治法への反乱

 さて、しかしこの頃は第一次世界大戦も始まっておりましたので、イギリスは、アイルランドをUKの一部にしようとする、どころではありませんね。

 第一次世界大戦の勃発は、イギリス政府にアイルランドへの変化をとりあえず保留にさせます。

 しかし、アイルランドの国粋主義者たちは、もちろん反抗している訳ですから、第一次世界大戦が終わる(1918)のを待ってイギリスがフルパワーになるのを望みたい訳がありません。

  1916年 イースター蜂起(“Easter Rising“)と呼ばれる反イギリスの暴動がダブリンで起こります。

 この暴動のリーダーたちは軍法により処刑されてしまいます。これを受けて、ゲリラ戦がイギリス軍と警察に対して行われるようになります。そして、

  •  1921年 平和条約(peace treaty)が結ばれます
  •  1922年 アイルランドは2つの国に分割されます
広告

アイルランド分割のその後

北アイルランドとアイルランド共和国

 そうして、アイルランドは主にプロテスタントの地域である北の6つの州をUKの一部として残され、その部分は、「北アイルランド(Northern Ireland)」と名付けられます。

 ちなみに、1800年の連合法以降、1801年にアイルランドはイングランド・スコットランド・ウェールズと合併します。その頃のイギリスの国名は、”United Kingdom of Great Britain and Ireland“な訳です。

 現在私たちが親しみある”and the Northern Ireland”ではありませんね。だからそうやって色々な法律や反抗がありアイルランドは分割され、その名前は現在私たちが知っている「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」になる訳でありました。

 アイルランドの北の6つの州以外の地域は、アイルランド自由国(Irish Free State)になります。

 そして、これは独自の政府を持ち、1949年にアイルランド共和国(republic)になります。

北アイルランド問題(the Troubles)

さて、そうなると、やはり北と南の分割に賛成ではない人々もまたそこにいる訳です。

 アイルランドを、北も南もなく、一つの独立国家として存続させたい人々の事ですね。

 そうして、長年に渡るこの諍いは、北アイルランドやその他の場所でのテロ活動に発展して行きます。

 この、アイルランドの完全な独立を願う人々と、イギリス政府に忠誠を残したい人々との争いは、”the Troubles“と称され、日本語では北アイルランド問題と訳されていそうです。

 ちなみに、この北アイルランド問題は、浦沢直樹の『Masterキートン』が詳しく述べているとか。

 マスターキートンは実際にイギリスに持って来たい漫画の一つですよね。こちらで英語で翻訳されて売られているものもありますが、高過ぎて購買意欲が失せます!

ではボキャブラリ!

広告

ボキャブラリ

“2020 Edition Life in the UK Test Handbook” p47-p48

さあ読んで行きましょう!試験は全部英語です!!!いつもの英語での英単語の覚え方はこちら「2. 英語で覚える英語のボキャブラリー」をどうぞ!

必須単語は黄色いマーカーの所なので、絶対に覚えてください。

partition | n. (especially with reference to a country with separate areas of government) the action or state of dividing or being divided into parts:

proposal | n. a plan or suggestion, especially a formal or written one, put forward for consideration or discussion by others:

self-governing | adj. exercising control over one’s own affairs.

uprising | n. an act of resistance or rebellion; a revolt:

guerrilla | n. a member of a small independent group taking part in irregular fighting, typically against larger regular forces:

peace treaty | n. A peace treaty is an agreement between two or more hostile parties, usually countries or governments, which formally ends a state of war between the parties

split | n. a thing that is divided or split


elsewhere | adj. in, at, or to some other place or other places

loyal | adj. giving or showing firm and constant support or allegiance to a person or institution

By Collins English dictionary , Cambridge Dictionary, Wikipedia, Oxford Dictionaries, Merriam-Webster Dictionary 
広告

今日の問題

What were the “troubles” about?

1.Independence for Wales
2.Disagreement over Ireland becoming one coutry
3.Independence for Scotland
4. Setting up an english parliament

もしこの記事が何かに役立ちましたら、
下で「いいね!」や「フォロー」をよろしくお願いします!

役立つ情報を毎日更新して行きます!🙂

英国古本屋ライター:K・T・エリーズ

広告

次回

 ではみなさん、よければ、「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第63回」でお会いしましょう!(以下に埋め込みリンクがない場合は執筆途中です。記事は月-金の毎日、日本時間の19:00PM/英国時間の11:00AM頃更新されます。)

「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!」シリーズの、過去の全記事が、「目次 SiteMap」の「Life in the UK」にありますので、良ければリンクをクリックして、見たい所からご覧ください!

この記事を書いている人 - WRITER -

 略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。

詳しいプロフィールはこちら

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© 英国古本屋 , 2020 All Rights Reserved.