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『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!大量連載中!

まだ連載中ですが、現在、公式「Life in the UK」のテキスト解説をほぼ網羅しております。試験に必要な方はぜひご活用ください。

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『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第57回「イギリスの歴史: ラドヤード・キップリング(Rudyard Kipling)」

2020/08/07
 
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 略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。

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前回までのLife in the UK

 大英帝国があまりにも広がりすぎて、その未来を憂う声が19世紀の終わり頃から見られ始めます。

 実際に領土の拡大は財政の枯渇につながるかもしれず、ボーア戦争が起こってから人々の懸念は現実化し、実際に大英帝国という形からコモンウェルス(イギリス連邦)へと発展して行きますよね。

 コモンウェルスの元来の意味とは共通の公益を共有する政治的コミュニティということでした。

 ということで、今回は、そんな大英帝国からコモンウェルス(イギリス連邦)へ、そして20世紀へと続いていく中で、イギリスから出た優れた作家のラドヤード・キップリングについてと彼の素敵な詩を見てみましょう。

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ラドヤード・キップリング(Rudyard Kipling)

 ラドヤード・キップリング(Rudyard Kipling)は、イギリスが誇る優れた文才で、1865年にインドで生まれました。そしてのちに、インド、英国、アメリカ合衆国に移り住みます。

 彼は、インドとイギリスの両方を舞台にした詩や小説を書きました。彼の詩や小説は、「大英帝国は世界をより良いものにしている」というアイデアを反映しています。

 と、この教科書は書いていますが、彼が実際の作品中にそのようなアイデアを意図的に盛り込んでいたのか、事実は怪しいと思います。それはさておき。

 1907年にキップリングはノーベル文学賞を受賞します。彼の本には、”Just So Stories“や”The Jungle Book“などがあります。

 1冊目の”Just So Stories” (←リンクをクリックすると、Ebookで読めます)は、日本語の翻訳が現代で探すのが難しそうですが、多分『なぜなぜ物語』と訳されている世界童話名作集のうちの一つがこれに当たると思います。

 2冊目の『ジャングルブック』は日本でもかなり有名な本ですね。狼に育てられた主人公のモーグリが、熊とヒョウの友達と一緒に旅をする話です。最近映画化もされましたね。

 この2冊は今でも人気のある本です。私は大学でドイツ児童文学を研究と称して少しかじっていたので、今でも子供の本とその中に出てくる不可思議なマインドの表象や精神分析学との関わりにとても惹かれるのですが、まあそれはさておき。

ラドヤード・キップリング ”If”

 彼の詩、”If”も素晴らしいです。この詩はよく、人々の英国の好きな詩に投票される作品です。この詩は、キップリングの名前とセットでよく試験でも見かけますので、覚えましょう。

 教科書ではその最初の一節を紹介しているようです。これはキップリングが彼の息子に贈った詩です。翻訳してみましょう。

If you can keep your head when all about you
Are losing theirs and blaming it on you;
もし、周りの全てが冷静さを失い、全部お前のせいだと吐き捨てられた時にも、君が穏やかであれたら

If you can trust yourself when all men doubt you,
But make allowance for their doubting too;
もし、全ての人が君を疑う時に、君が君自身を信じ、君以外の人の、君への懐疑をも、君が許容できる余裕を持てたら

If you can wait and not be tired by waiting,
もし君が忍耐強く、そして忍耐強くあることにうんざりせず
Or being lied about, don’t deal in lies,
例え人に嘘をつかれても、嘘をつかず
Or being hated, don’t give way to hating,
例え嫌われても、嫌わず
And yet don’t look too good, nor too wise”
でもそれをしたからと言って、同時に良く見られようとしたり、賢く見られようとしたりするのではなく…

(If, Rudyard Kipling) Translation by K T Eries.

 これはIfの文章の最初の一節です。どこか宮沢賢治を思い出しますよね。雨にも負けず…風にも負けず…そして彼も児童文学作家ですし。

 さてさてIf、どうなるのでしょうか。気になる人は全文を読んでみましょう。IF (←をクリック!)

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ボキャブラリ

“2020 Edition Life in the UK Test Handbook” p45-p45

さあ読んで行きましょう!試験は全部英語です!!!いつもの英語での英単語の覚え方はこちら「2. 英語で覚える英語のボキャブラリー」をどうぞ!

必須単語は黄色いマーカーの所なので、絶対に覚えてください。

reflect | v. embody or represent (something) in a faithful or appropriate way:

the Nobel Prize in Literature

keep one’s head | To be and remain in a calm, stable, sensible, and pragmatic state or condition despitestress.

lose one’s head | To lose one’s composure and act emotionally or irrationally.

blame on | To foist or assign responsibility or guilt for something on someone else. A noun orpronoun can be used between “blame” and “on.”

allowance | the amount of something that is permitted, especially within a set of regulations or for a specified purpose:

By Collins English dictionary , Cambridge Dictionary, Wikipedia, Oxford Dictionaries, Merriam-Webster Dictionary 
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今日の問題

The person who wrote the poem “If” also wrote “Jungle Book”.

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役立つ情報を毎日更新して行きます!🙂

英国古本屋ライター:K・T・エリーズ

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次回

 ではみなさん、よければ、「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!第58回」でお会いしましょう!(以下に埋め込みリンクがない場合は執筆途中です。記事は月-金の毎日、日本時間の19:00PM/英国時間の11:00AM頃更新されます。)

「『Life in the UK』テスト一発合格勉強法!」シリーズの、過去の全記事が、「目次 SiteMap」の「Life in the UK」にありますので、良ければリンクをクリックして、見たい所からご覧ください!

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 略歴:渡英後すぐ、イギリスの某大手IT企業に就職。IT/マーケティング資料/サポート記事の翻訳や校正を現役で担当中。ローカライズ歴5年目。プライベートでは、現地で結婚。夫婦の共通言語は英語。

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